7・無銭優雅(山田詠美)
久しぶりにエイミーの新作♪
大学時代を思い出すと、いつも隣にこの人の小説がありました。影響されまくりで…(汗)ケド、恋と文学にうつつを抜かせた、贅沢な日々でしたww
いつごろからか「ちょっと違うんじゃない?」みたいに醒めた自分が出てきて(『風味絶佳』とかではハッキリと)。今回も主人公の二人はどーしても好きになれなかった。こんな40代いない!!とは思わないんやけど(エイミーも50前やし!!)、歳じゃなくて、単純に、栄みたいな男の人がいても私は好きになれないやろなーと思うんよね。「みー」で始まったときは、はぁぁ〜、またまたラビット病かよ、って正直思った。
ただ、要所要所で核心をついてくる表現があって、そうそう!!って思わせる、そのへんはやっぱりうまい。
後半はストーリー走りすぎやけど、家族と慈雨のフクザツな関わり方、これが痛いほどわかって泣いてしまった(笑)。家族って、ものすごく大切なのに、関係が濃密すぎるゆえにいちばん息苦しさを感じて、いちばんわかってもらいたいのにわかってもらえなくて。大好きやのに、逃げ出したい。そんなとき逃げ場になってくれる男の人がいたら、もう手放せないよねぇ。♡。