寂聴源氏6

ついに若菜!!
十年前も、ここの段を読んで
紫式部ってすごいー!!」と感動し、
「源氏」がなぜ時代を越えたベストセラーなのか
納得したものです。

「源氏」といえば
源氏母と桐壺帝の悲恋とか 雨夜の品定めとか
若紫みつけるとことか 須磨に配流されるとことか
まぁ後半なら野分のところとか。
授業では、それくらいしかやらないし、
有名な段として語られるのもそのへんやけど

いちばんの醍醐味はぜーったい「若菜」!!

昔は夕霧が好きやったけど、
今回は柏木の良さがわかるなー。
猫を引き取るとことか、アブノーマルやけど、
エピソードとしてめっちゃうまいわ。
今の小説みたい。

あと、三宮のところに忍び込んで、
突然猫の夢の描写があって…
起きたら…
みたいなところもすばらしい。

あと、(まだあるのか 笑)
その後、源氏が酔いながらからんでくるのも
嫌らしくてホントにうまい。
そら病気にもなるわ、って納得できるし。(笑)

絶賛してしまいました。
まぁ、個人的な意見ですので。(07.9.16)
源氏物語 巻六 (講談社文庫)