寂聴源氏6
ついに若菜!!
十年前も、ここの段を読んで
「紫式部ってすごいー!!」と感動し、
「源氏」がなぜ時代を越えたベストセラーなのか
納得したものです。
「源氏」といえば
源氏母と桐壺帝の悲恋とか 雨夜の品定めとか
若紫みつけるとことか 須磨に配流されるとことか
まぁ後半なら野分のところとか。
授業では、それくらいしかやらないし、
有名な段として語られるのもそのへんやけど
いちばんの醍醐味はぜーったい「若菜」!!
昔は夕霧が好きやったけど、
今回は柏木の良さがわかるなー。
猫を引き取るとことか、アブノーマルやけど、
エピソードとしてめっちゃうまいわ。
今の小説みたい。
あと、三宮のところに忍び込んで、
突然猫の夢の描写があって…
起きたら…
みたいなところもすばらしい。
あと、(まだあるのか 笑)
その後、源氏が酔いながらからんでくるのも
嫌らしくてホントにうまい。
そら病気にもなるわ、って納得できるし。(笑)