源氏

寂聴源氏10

昔はラストの良さがあまりわからなかったけど、 うまい物語展開やな、と思いました。 とつぜん浮舟がいなくなってるとか、 とつぜん横川の僧都が登場するところとか。 そして最後も、断固として薫に会わない、素性を明かさない 寂聴さんは「女の心の丈」とい…

寂聴源氏9

「宇治十帖」になって、ずいぶん読むの止まってたのだけど 月一回の懐徳堂講座で刺激を受けて、続きを読み始めることにした。 浮舟が登場するあたりから、やはり引き込まれる。 たぶん、十年前に通して読んだつもりやったときも 宇治十帖はかなり読み流して…

寂聴源氏8

源氏が亡くなってから、一気に読めなくなった… 個人的に、宇治十帖は、本編のような迫力に欠ける。 やっぱり違う作者なのでは、と思ったりする。 それと昔から、薫がどうしても好きになれない。 若いのに出家がどうこう…とかいつも言ってて。 そのくせ大君の…

寂聴源氏7

雲居の雁がカワイイ。 手紙うばっといて、夕霧めっちゃ困ってるのに 子供の世話ですっかり忘れてるってとことか。 浮気された…ってうじうじ悩んだりしてないのが この時代の女っぽくなくて好感が持てる!! 夕霧も 「心は鬼やけどカワイイからなぁ」 みたい…

寂聴源氏6

ついに若菜!! 十年前も、ここの段を読んで 「紫式部ってすごいー!!」と感動し、 「源氏」がなぜ時代を越えたベストセラーなのか 納得したものです。 「源氏」といえば 源氏母と桐壺帝の悲恋とか 雨夜の品定めとか 若紫みつけるとことか 須磨に配流される…

寂聴源氏5

けっこう有名な場面が出てきて4巻よりは楽しめます。蛍はなすところとか、夕霧が紫の上を見ちゃうところとか。以下箇条書きに。 蛍兵部卿宮がけっこう気になる。 でも鬚黒の大将も憎めない。一途で不器用でいい。 玉かずらがやたらモテてるけど、 (たぶん…

寂聴源氏4

ちょっとストーリー的にはだれてくるあたりです。このあたりではもう、源氏物語の熱烈なファンがいて、いいから書いて!!て言われてたのかも。 昔は親と対称的な夕霧がすっごい好きやった。「さすがの源氏も母娘両方に手は出さない」て知ってるけど、それで…

寂聴源氏3

昔からずっと、朧月夜がスキやったんやけど、 今回読んで、自分がどうしても一人の立場を選べ。と言われたら、明石の君かも。と思った。 やっぱり、子供を産んだら強い。 遠恋?やけど、愛されてるし。 紫の上は、やっぱりちょっと可哀そう。 そして、藤壺。…

寂聴源氏2

何をいまさら、ってかんじかもしれんけど、 光源氏は葵の上が亡くなって喪があけるまで 紫の上には手を出さなかったのねー。 そのへん、うまい話の組み立てやな〜と思います。 二回目は、新たな発見が多々あってオモシロイ。(07.8.21)

寂聴源氏1

十年前に円地訳を読んでから、全然通して読んでないんやけど、 そろそろもう一回読んどこう。と思った。 なんだかんだいって、高校生にはわかっていない部分が多かったな〜と実感。 当時は、「そんな場面あった??」「え?夕顔のことあんなにスキやったのに…