寂聴源氏8

源氏が亡くなってから、一気に読めなくなった…
個人的に、宇治十帖は、本編のような迫力に欠ける。
やっぱり違う作者なのでは、と思ったりする。

それと昔から、薫がどうしても好きになれない。
若いのに出家がどうこう…とかいつも言ってて。
そのくせ大君のとこ無理やり入ったり。嫌われたくないから中途半端に添い寝して、「他の男とは違う」とか言うたり。

結局「いい人」になりたいだけで好きじゃないんでは、とか思っちゃう。
いくら「魅力的だ」と書かれてても、男っぽさがない。

その点、匂宮はいいな。
身分に邪魔されて、悪者扱いされてかわいそう。
人目を忍んでびっしょり濡れてくるとこなんて素敵。
浮気っぽいけど、ちゃんと本命の中の君との将来のことも考えてるし。
(07.11.18)
源氏物語 巻八 (講談社文庫)