寂聴源氏10

昔はラストの良さがあまりわからなかったけど、
うまい物語展開やな、と思いました。
とつぜん浮舟がいなくなってるとか、
とつぜん横川の僧都が登場するところとか。
そして最後も、断固として薫に会わない、素性を明かさない
寂聴さんは「女の心の丈」という言葉を使ってるけど
ここへきて、男女の力関係が逆転してしまって
なんだか胸のすく思いになります。(07.12.25)
源氏物語 巻十 (講談社文庫)